盗まれた物はなかったものの、Nさんの留守家族はガラス戸や鍵の取り替えや、これからのセキュリティ対策で大変な騒ぎなんでしょうけど、ご主人も「安心して旅を楽しんでいいよ」と言って下さり、Nさんの気分も晴れやかモードに戻ったのでした。
事件現場にいないってほんとに能天気だ。
ソウル観光の一歩も無くトンボ返りしたかもしれない事を考えると、もう怖い物は何もない。
どんなに贅沢な旅をしても楽勝だ。
「ダイヤ分、ぱ~っと使っちゃおう!」
大笑いしながら羽田空港で買ってきた夜食用のデニッシュを食べた。
話の割には現実は予定通りの堅実さだね。
興奮と安堵と大笑いで眠れぬ第一夜になってしまったけど、それでも疲れでやがて爆睡。
目が覚めたのは8時頃だった。
4日は朝からソウル観光の予定だったが、起きられる時間からぼちぼち考えればいい。
カーテンを開き外を見るとドンヨリとした空。
やがて雨がぱらつきだした。
朝食は夜食同様の羽田直送梅干し入りオニギリ。
予定通りの質素な朝食は美味しかった。