昨晩、フジテレビで放送された「女の一代記シリーズ」で瀬戸内寂聴の半生を見ました。
宮沢りえ素晴らしかった。
純粋で正直で情熱的で可愛い女性像は、彼女自身に重なっているように感じました。
阿部寛もよかった。
瀬戸内晴美が心引かれ共に生きた男の魅力を、自然に美しく演じました。
私も小説家小杉に心引かれました。
瀬戸内さんは、出家する前テレビのワイドショーにもよく出演していて、
奔放な愛を語ったりしていました。
当時の私は、子供を捨てたという話に理解できず、自殺未遂の話にドキっとし、
と同時に、哀しい話も明るい顔でアッケラカンと語るので、強い人なんだと感心しました。
髪をアップにし、着物姿はいつも毅然として美しかった。
その後、突然出家した時はほんとに驚き信じられませんでした。
女として、自分の心のままに生きた人にいったい何が有ったのか不思議でした。
きっとすぐに俗世に戻るのだろうと思いました。
でも、寂聴として生まれ変わった瀬戸内さんは、
多くの悩める人に生きた言葉で語り続けています。
女として正直に生き、愛にも仕事にも情熱を注ぎ尽くす生き方、そして今ある姿に心打たれずにいられません。